2011年5月17日火曜日

鳥獣害対策の研修(その4)


随分苦労されています。
電柵を設置したものの、動物の侵入を防げず、電柵線を補強したことが伺えます。
その後に、さらにネットを張ったのでしょう。ここまで努力されて、被害は減少したでしょうか。
ネットのすそが上に持ち上がっています。前にもありましたが、ここからの侵入は容易です。


林と電柵の間に獣道がいくつかありました。
このように段差があるところでは、電柵を少し段差から離します。
段差に近いと、落下の勢いで動物が中に入ってしまうことがあります。
猪や鹿では、電撃を感じるのは鼻先です。他の部位ではほとんど感じません。
電柵線が鼻先に当るように張り方を工夫しないといけません。


有刺鉄線は人間にしか有効ではありません。
猪や鹿には無効です。
なお、有刺鉄線を電柵線に用いてはいけません。重大な事故を起こす可能性があり、大変危険です。
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鳥獣害対策の研修(その3)


これは電気を通しているのでしょうかよく判りませんが、竹は電気をよく通すので、このような使い方はできない。
碍子をを付けないとね。


これはイアデア賞ですね。
このつっかえがないと、支柱と壁の隙間から容易に侵入できます。
ただ、漏電防止策をしておかないといけません。絶縁テープを巻いておきましょう。


柿木とキウイフルーツ。動物の休息所になりやすい。
繁みを作らないようにする。
キウイフルーツの剪定を行い、葉の繁茂を解消するとキウイフルーツも沢山採れます。
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鳥獣害対策の研修(その2)

電柵は外側に張らないといけない。


支柱より右側ではネットの外側に電柵線が張ってあります。これが。電柵線の間隔も
支柱より左側ではネットの内側に電柵線が張ってあります。これは×。効果が劣る。
碍子は支柱の外側に取り付けてある
碍子が支柱の内側に取り付けてあると動物が支柱に触れやすく、支柱を倒しやすくなる。


電柵の外側がコンクリートでは、アースが十分に取れずに効果がかなり下がる。
電柵をほ場の内側に少し寄せて、動物の足が土を踏む状態で電柵線に鼻が触るようする。
テスターを使って、電圧をチェックするとよく判る。

なお、電柵線には所々に上下結線を施した方がよい。


お茶の葉は鹿がよく食べる。山にはお茶の木がないので最初は食べないが、馴れてくるとよく食べる。
支柱の間から容易に侵入できる。
お茶の木も入れて、左右の畑を一緒に囲った方がよい。
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鳥獣害対策の研修(その1)

5月16日に鳥獣害対策の研修がありました。講師は井上雅央氏
我が家では今のところ鳥獣害はあまりなく、猫害が少しある程度ですが、以前より井上氏のお話を聞いてみたいと思っており、せっかく地元で開かれる研修会でしたので、参加してきました。
久々に目から鱗が落ちる研修でしたね。

近年、鳥獣による農作物への被害が増えていますが、井上氏はその原因を「集落への餌付けが進行しただけ」と断言する。原因を理解せずに、苦労して対策を始めても効果が上がらないどころか逆効果になることが多いようだ。

野生動物の餌には2種類あって、ひとつは、それを食べられると困る餌(人間側から言えば農作物)、もうひとつは、それを食べられても困らない餌(人間側から言えば農作物以外)があるけれど、動物はどちらも同じ餌としか認識しない。

農作物は一生懸命守ろうとするが、それ以外を放置しておけば動物の餌は豊富であり、結果的に餌付けをしていることになるのであろう。

氏は多くの例を挙げて説明されたが、例えば、イネの収穫後のひこばえ、白菜収穫後の外葉、道路の法面の草を10月に刈ると冬に柔らかくて美味しい草が出る等、知らず知らずのうちに野生動物の餌付けをしているわけだ。

対策として防護ネットや電柵が使われているが、正しい使い方をしないと、ネットのあるところにには餌があると学習させてしまい、防ぐどころか逆に餌付けをしてしまうことになると言うから難しい。

対策の順序として、氏は(1)みんなで勉強(2)守れる畑、守れる集落づくり(3)個人や集落での囲いや追い払い(4コストや特殊技術を要する対策、の4段階を挙げている。

とくに(1)と(2)が重要であり、これなくして(3)や(4)に取り組んでも逆効果になることが多いと言う。

座学は1時間で、その後現地で実際に設置されている防護柵を見ながらの研修に移りました。

まずは1箇所目


手前が道路、ネットの向こう側がほ場です。
ネットは市中の(外側)手前側に張らないといけない。
動物はネットを押してほ場の中に入ろうとするが、支柱の内側にネットを張っていると支柱の上部に力がかかり、支柱が倒れやすい。支柱の外側に張っておけば、力が支柱の下部にかかるので支柱が倒れにくい。


ひし形が横に長くなっているので、ネットが横に引っ張られているのがわかる。ひし形が縦に長くなるように、ゆったりと張った方がよい。


ネットを横に張りすぎるとこのようにネットの下が浮いてしまう。ここから動物が侵入することは容易である。

侵入を許すネットの張り方をすると、野生動物はネットのところに行けば餌が食べられるとの学習してしまい。餌付けしてしまう。
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2011年5月16日月曜日

出水-阿久根-川内 



土曜日に、鹿児島の出水市に用事があり、連れ合いと一緒にドライブしてきました。
出水で丁度お昼になったので、折角だからあの有名な阿久根市まで行ってみよう、そうすれば途中で美味そうな店があるだろうと言うことになり国道3号線を走りました。
しかし、いくら走っても、止まりたくなるような店が現れません。

シャッターアートがいっぱいの阿久根の市街地を通り過ぎ、ようやくたどり着いたのが肥薩おれんじ鉄道駅横のお蕎麦屋さんでした。



この辺は本当に海がきれいですね。釣り好きにはたまらないでしょうね。
素人でも簡単に釣りを楽しめる釣り公園みたいなのを作れば観光客も増えるのでは? なんて思いながら海を眺めて蕎麦を頂きました。


いつもの通り、直売所をめぐり、帰って来ました。

立寄った直売所:出水駅道の駅阿久根せせらぎの郷二渡(さつま町)、宮之城ちくりん館(薩摩町)、くりの物産館(湧水町)