2013年1月19日土曜日

筆順を楽しむ

テレビ番組で、タレントに正しい筆順の知識を争わせる番組があり、結構難しくて、家族で「あーでもない、こーでもない」と楽しんでいますが、この筆順って誰が決めたのだろう。

調べてみると、1958年(昭和33年)に文部省から「筆順指導の手びき」が示されていました。

例えば、「上」の正しい筆順は下の図のようになっているようです。

でも、草書体の「上」の字を探してみると、など筆順に違いがあるようです。

一番左は、「筆順指導の手びき」と同じですが、右二つは別の筆順になっています。これって間違いなのでしょうか。

さらに調べてみると、義務教育諸学校教科用図書検定基準(平成21年3月4日文部科学省告示第33号)の第3章 各教科固有の条件の[国語科「書写」]の1 選択・扱い及び構成・排列の(4)に、「 漢字の筆順は、原則として一般に通用している常識的なものによっており、行書で筆順が異なる字については、適切な説明を加えていること。」とあり、現在は、上記の「筆順指導の手びき」を準拠するようにはなっていません。

そもそも「筆順指導の手びき」の「5.本書使用上の留意点」の中にも「1.本書に取りあげた筆順は・学習指導上の観点から、一つの文字については一つの形に統一されているが、このことは本書に掲げられた以外の筆順で、従来行われてきたものを誤りとするものではない。」と記述されているので、筆順は「正しい」とか「間違い」とか決めつけるものではないようです。

まあ、それでは番組としては面白くありませんので、「筆順指導の手びき」を尊重していると言うことなんでしょう。

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