2011年3月10日木曜日

美しいサイロ

3月8日に、口蹄疫の影響で家畜をすべて淘汰した新富町の酪農家に行って来ました。もうかなり乳牛を導入して経営を再開されていました。
良い堆肥の作り方のアドバイスが主な目的でしたが、そちらが一段落して、牛舎に戻って来た時目に付いたのがこのサイロです。

サイロとは飼料を貯蔵する容器のことで、このサイロにはトウモロコシの茎葉や子実が細かく切断され詰められていました。トウモロコシはサイロの中で主に乳酸発酵しサイレージとなります。いわば、トウモロコシの漬物ですね。

このトウモロコシのサイレージは乳牛の大切な飼料になります。

写真は、サイレージを取り出し中のものです。私が感心したのは、この取り出し方の見事なことです。几帳面にサイレージを切り出しています。取り出し面がとても美しい。

実はこの取り出し方はとても大切な技術なのです。サイレージはビニールに覆われ、密封状態で保存されます。これで、乳酸発酵するのですが、取り出す時はビニールをはがしますので、空気に触れます。そうすると少しずつ鮮度が落ちてきます。ですから、ビニールをはいだ後も出来るだけ空気に触れないようにした方が好ましいのです。

荒い取り出し方をすると、表面積が大きくなり、空気の侵入が多くなりますが、この写真のようにきれいに取り出すと空気の侵入が少なく、サイレージの劣化も少なく、乳牛も喜んで食べてくれます。

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