2011年3月20日日曜日

「沸かし牛乳」の避難所提供を特認・厚労省

厚生労働省監視安全課は17日、東北関東大震災の被災地への食料供給 手段として、生乳を加熱処理した上で飲用に向ける、いわゆる「沸かし 牛乳」を特例措置として認めた。被災地での生乳出荷や加熱殺菌等乳処 理などの問題が深刻化しているほか、被災者への食料供給が最重要課題となっていることから対応を決めた。岩手県、宮城県、福島県、栃木県、茨城県、千葉県の関係自治体に通知した。

通知では、衛生確保の観点から、
1.生乳が到着後速やかに加熱する、
2.加熱前に保管する場合は10度以下で保管する、
3.加熱の際には沸騰さ せるなど十分加熱する、
4.加熱後は速やかに消費し、加熱後の保管は避 ける―とし、供給する場合の注意点を示している。

加地課長は「被災地の酪農家は集乳できないため生乳を捨てるしかなく、みすみす捨てるならば被災者に提供したいという声が出ており、せ っかくの生乳を利用することを決めた。炊き出しの1メニューとするこ とで、営業許可の対象にはしていない。こういう状況なので衛生面で最低限守ってもらいたい内容を通知した。今回の地域以外でも実施したいところがあれば、各自治体の裁量で判断して行って欲しい」としている。
(酪農家情報ネットワークニュース第376号より)

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